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2005.05.13

ふたりの研究員 すぐそばにいる男

土院@新人研究員(以下、土)「結局、霜月はなにがいいたかったんだ」
須淡@新人研究員(以下、須)「次元にはいろいろあるってことじゃないかな。意識に次元があるなんて、考えたことなかったじゃない」
土「だからって、あんなワケわかんねーところで説明しなくてもいいだろう。こっちが聞きたくても、なんにも聞けないじゃねーか」
須「今度会ったときに聞くしかないよ。それに次は僕たちの次元で会うっていってたじゃないか。それまで考えろってことじゃないかな」
土「考えた結果、俺に次元を扱うには、まだまだ時期尚早とでた。次元のまえにもっといろいろと覚えなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことがあるんじゃないかってことだ」
須「たとえば?」

 土院は眉間にしわを寄せてだまったまま何もいわない。

須「そこまで考えてなかった?」
土「これから考える」
須「そうだ、はい」

 須淡は十六番の札を渡した。

土「あれか。意識の二次元とか言いたいだけ言って逃げたときのか」
須「うん。また次に会ったときに聞くことがふえたよ」
土「次っていつだよ。今度出てきたら手足をしばってしばらく質問責めにしてやる」
須「神出鬼没だから、次って今だってりして」

 どこからあらわれるかわからない霜月を探して、ふたりは辺りを見まわした。誰もいない。

須「気にしすぎかな?」
土「だな。気分転換に飯いこう、飯」

 須淡と土院は食べ物をもとめて、その場から去った。ちょうどふたりがいた場所に、霜月があらわれた。ふたりの後ろ姿が通路の角をまがってみえなくなった。

霜月@特例研究員「やれやれ、どうも土院くんにきらわれていますね。あれじゃ出るに出られないじゃないですか。須淡くんにはわるいけど、もうすこし時間をおいてからふたりの前にあらわれるとしますか」

 土院が角から顔を出して自分たちがいた場所をみつめる。だが、そこには誰もいなかった。

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