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2005.05.05

ふたりの研究員 札を手にして考える

 須淡は手にした一番を二番の札をずっと見つめていた。

土院@新人研究員(以下、土)「そんなモン見たって、なんにもでてこねーぞ」
須淡@新人研究員(以下、須)「わかってるけど、まだ頭の中がこんがらがってて」
土「そりゃ俺もおなじだ」
須「十一次元までまだ五次元分、足らないんだ。なんなんだろうね」
土「しらん」
須「霜月さんに聞ければいいんだけど……」
土「いない人をたよっても、どーしよーもねーだろ。形城主任には聞いてみたのか?」
須「聞かなくても答えはわかるよ」
土「だな。人にたよらず自分で考えなさい、だもんな」
須「ずばりそのものの答えはぜったい教えてくれないからね。ヒントもくれないし」
土「形城主任がスパルタっていうのは正しいよな」
須「うん。でも有能な先生っていうのも、たしかにその通りなんだけどね」
土「まー、ゆっくり考えればいーんじゃねーの。急にあれこれ考えたって、なにも出てこないときだったあるんだ」
須「……なんか土院がまともなこと言ってる」
土「ひでぇな。俺はいつだってまともだぞ」
須「自分でいってて、ちがうなって思ってるでしょ」
土「もちろん
須「まーでも、土院の言うとおりかもしれないな。別なことから、ふと考えつくかもしれないし。うん、そうしよう」

 須淡は札をポケットにしまった。

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