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2005.04.23

ふたりの研究員 札の男を探る

須淡@新人研究員(以下、須)「所長、ちょっと聞きたいことが――」
出古井@所長(以下、出)「特例客員の霜月(しもつき)さんのことですか?」
土院@新人研究員(以下、土)「ヘンな名前だな」
須「人のこといえないでしょ。それで、その霜月さんって、どこの研究所から来てるんですか?」
出「どこの研究所かは知りませんが、十一次元から来ています」
土「十一次元研究所? 聞いたことねーな」
出「いや、ですから研究所の名前じゃありません。文字通り、十一次元から来たのです。ですから特例で客員研究員に招いたと聞いてます」
須「……冗談ではなく、本気ですか? その、十一次元って」
出「はい」
土「じゃ、十一次元ってなんだよ」
出「私にはわかりません」
土「その霜月ってのは、どうやってここに来たんだよ?」
出「わかりません」
土「出身は?」
出「本人に聞いてみてください」
須「じゃ、札って持ってますか?」
出「ええ、持ってますよ。はい、これです」
須「一~五、七、八、十二~十七、十九番の札ですね。これ以外は?」
出「いえ、それで全部です。もともとあまり顔を出さない人ですから」
須「……はあ。つまり、所長も霜月さんのことをあまり知らないのですね?」
出「ええ。本人に聞くのがいちばんです。質問にはちゃんと答えてくれますよ。ただ、霜月さんの言っていることが理解できるかどうかはです」
土「すでになにがなんだかわかんねー」
須「霜月さんは、どこにいるんですか?」
出「わかりません。なにせ三次元にしばられていませんから、神出鬼没なんです」
須「……はあ」
土「まー、次に会ったときに根ほり葉ほり聞いてやる。首を洗ってまってやがれ、霜月!」
須「はあ……まともな人っていないのかなあ……」

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