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2005.04.18

時代に見捨てられた者のたたかい

 出古井です。
 最先端の研究をしていると、その時代の倫理と衝突することがあります。科学者としては、倫理と衝突することは研究の妨げとなるので、できるかぎり穏便に、また回避できるのなら回避しています。

 いちばんの強敵は、おそらく生命倫理でしょう。

 正直申しますと、私はたたかいたくありません。時代に適応した倫理とともに研究が進められれば、それに越したことはありません。ですが、ときに突出した研究は、時代に適応することができません。それゆえに突出しているのです。
 時代に適合した一般者からみると、理解の範囲を超越した研究は、非人道的バカげた研究にみえることでしょう。

 倫理との折り合いをつけ、研究をつづけることができればよいですのですが、それもまたけわしい道のりで、非常に時間を費やします。倫理とのすりあわせに費やされる時間を、すべて研究にまわすことができれば、新たな発見などが期待できます。
 その時代の倫理に受け入れられない研究が進むことは、時代から見放されるということを覚悟しなければなりません。時代によっては、異端者として命の危険にさらされかねません。

 それでも研究をつづけるがことができる――またはそれしかできない――研究者が自然と集まり、自分たちがやりたいことをやりつづける場所として、第88研究所を創設しました。

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