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2005.04.30

マーフィーの法則 第88研究所版

・失敗する可能性のある実験は、かならず失敗する。

・結果はかならず予想を裏切る

・研究日程は伸びる、発表の日は伸びない。

・研究テーマからはずれた研究がいちばんおもしろい。

・日常生活に常識は必要だが、研究にいちばんじゃまなのは常識。そして日常生活にいちばんじゃまなのは研究

・ひらめきは経験の積み重ねからくるものと、天性のものの二種類ある。前者は経験に裏打ちされているので周囲から理解を得るが、後者は突拍子すぎて周囲から理解されない。

・研究の結果、ひとつの謎が解明されると、の謎が発見される。

・「格闘」「勉学」「生きる糧」「正義」「命」その他諸々の第88研究所の研究員が使っている“研究”の別名は、気分によって変わる。

・研究しない研究所は、ほんとになにも研究していない。

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2005.04.29

単多球体による複数人格のモデル化について その2

 前回、単多球体による複数人格のモデル化の概要を、非常に乱暴ではありますが、大ざっぱに説明いたしました。
 今回はもう少し具体的に説明いたします。

 花見で須淡くんが豹変したのは、おそらく単球モデルでしょう。「須淡」という個人を特定しうる言動が多々ありました。

 今回はアルコールが引き金となり、溝を形成、またはすでにあった溝を越えたと思われます。溝をいったん越えると、その人格がしばらく続き、もう一度溝を越えるには、別の引き金が必要になります。須淡くんの場合は睡眠でした。酔いつぶれての睡眠、といったほうが正確かもしれません。
 睡眠をとったのちは、球体が正常な位置にもどりました

 誰でも睡眠中は球体が面からはなれます。つまり、観測者から見えていた接点がなくなり、球体は正常な位置にもどると考えます。どこが正常な位置なのは、人によってちがう場合があります。また睡眠前と睡眠後で球体が移動しない場合もあり、どのような法則で睡眠中に球体が動くのかわかっていません

 溝については、幅よりも深さに関係があると考えています。溝が浅ければ、その人格は主人格と似ており、溝が深ければ深いほど主人格からはなれていき、最終的に相似点は核しか残りません。
 溝がいくら深くても、核とつながらずにいるということはありません。それは多球モデルになります。

 多球モデルと単球モデルのいちばん大きなちがいは、異なる核を持つ人格=球体があるということです。
 別人格になることで、主人格が知らないはずの知識を得ている場合が多球モデルにあたると考えます。

 主人格の核が「日本人」、別人格の核が「スペイン人」だと仮定します。この場合、主人格がスペイン語を話せなくても、別人格になったときにスペイン語が堪能だとしても問題ありません。また、知らないはずのスペインに関する知識も同様です。

 多球モデルでは、単球モデルでは説明のできない、知識などをカバーするために作られました。ただし、単球モデルの溝と同じく、なぜ複数の球体が存在するかはわかっていません。

 また、単球モデルでも、核を「人」として、溝は核の最深部まであると仮定すると、上記の多球モデルも、単球モデルで説明可能です。しかし、人格をモデル化した球体に、知識などの記憶を含めていいのか、という疑問が残ります。私は、知識なども含まれる、と仮定しました。
 多球モデルと単球モデルにわけた理由は、核がよりあいまいになることで、膨大な知識を含まなければならなければいけません。たとえば核が「ほ乳類」となった場合、その知識は人をはるかに超え、「人」にしても全人類のことばを話せるということになり、さらにはすでに使われなくなった古代語すらも含むことになりかねません。

 知識に関しては、人格モデルとはまた別のモデルが必要であると考えています。

 単多球モデルでは、多種多彩な人格を持つということが可能になります。
 どこに溝があるのか。どの人格とどの人格が別の球体なのか。観測者の主観的な判断にたよるしかなく、その判断は困難を極めるでしょう。

 この人格モデルは、要再考です。
 機会があれば、また考えてみたいと思います。

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2005.04.28

単多球体による複数人格のモデル化について

 花見の席で須淡くんの人格が豹変しました。どういった人格に豹変したのかの詳細は、今回とは関係がないので割愛させていただきます。
 また、私は心理学は門外漢です。すでに発表されている論文には、まったく目を通していません。これから述べる人格モデルと類似する論文や学説があるかと思います
 研究者としてはまったく恥ずべきことです。

 以上をご了承の上、以下をお読みください。

 これはふたつのモデルを統一したものです。ひとつの人格にひとつの人格があらわれるモデルと、ひとつの人格に複数の人格があらわれるモデルです。人格を球体としてあわらすので、前者を多球、後者を単球と呼称します。

 球としたのには人格のモデルを図1のようにあらわし、球体を人格、そして球体の接点にある面を観測可能領域としました。接点から見えるのは、その人の感情といった比較的わかりやすい表面上の事柄です。深層心理などは、接点から推察することになります。
 観測者が見えるのは、球体の接点であるのみです。球体は回転することで喜怒哀楽などの感情をシームレスにあらわすことができます。
 球体を回転させる力は、意識的または無意識的に働くと考えられ、睡眠や気絶などをのぞいて、面と球体が離れることはありません。

 単球モデル(図2)での別人格は、球体になんらかのがあり、その溝に囲まれた内側が別人格となります。また、溝を通過中は、観測者から接点から消え、対象者が見えなくなります。これは対象者がだれであるかを認識することができない状態、つまり気絶や眠っているのと同じと考えられます。
 図2の球体は、黒くふちどられた円の内部を別人格とあらわしています。またこれは、切断線として描かれている黒い一本の線――球体からはみ出していますが、それは気にしないでください――を溝としてとらえることで「この人格には四つの人格が存在する」ということが言えます。

 多球モデル(図3)も基本は同じです。ただし、面の内側に球体を複数持つのが特徴です。人格が入れ替わる、別の球体に切り替わるほんの短い時間、観測者から人格が見えなくなります。
 ひとつの球体に複数の人格を持つことがないのが多球モデルです。

 この単球と多球のふたつを合わせたのが、単多球体による人格モデルです。
 ひとつの球体に複数の人格があらわれることがあり、さらにその球体は複数ある

 球体の核となるのは、あらゆる可能性が考えられます。溝が深ければ主人格である本人からかけはなれ、溝が浅ければ似たような人格があらわれる。

 球体がちがうというのは、がまったくかわります。それが人以外である可能性は否定できません。

 ちょっと長くなってきたので、次回にもう少し具体的に説明しようと思います。

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2005.04.27

『ICO -霧の城- 』

 宮部みゆき氏による初のノベライズ作品です。ソニー・コンピューターエンターテイメントジャパン制作のプレイステーション2用テレビゲーム『ICO』に触発された宮部氏が、オリジナルの設定を組み込んでいます。

 冒頭に「――いつだかわからない時代の、どこだかわからない場所でのお話。」とあるように、とても色濃いファンタジー作品です。
 何十年かにひとり生まれる、小さな角のはえた子。「ニエ」と呼ばれ、“霧の城”への生け贄である。頭に角のはえた少年イコは、“霧の城”で鋼鉄の檻に囚われた少女とともに“霧の城”から外へ出ることを決意する。

 物語はニエであるイコの生まれ育った村からはじまります。ゲーム中では語られなかった、生け贄としてや旅立つまでの村での生活や風習などが語られ、神官とともにイコは“霧の城”へと旅立ちます。

 ゲームと共通する部分もあるのですが、それ以上にゲームでは語られることのなかった――もしくは語ることができなかった――鋼鉄の檻に囚われていたヨルダに関しては、ICOの世界観により深みをましたように思えます。
 霧の城をかこむ大自然や、オアシスのように存在する中庭の草花、ヨルダをつかまえようとする黒い霧の魔物たち、無機質な城壁や城内にいたるまで色彩豊かなこと。そして“霧の城”の過去、ヨルダとその母がまだ生きていたころの話。イコとヨルダの。そしてニエの真実

 宮部みゆき氏のオリジナルの設定なのか、ゲーム制作時の設定なのかわかりかねますが、それを見事に綴った宮部氏の力量に感服いたします。

『ICO』を制作したチームは、現在『ワンダと巨像』(公式サイト)というタイトルを制作中です。発売は2005年を予定しています。まだ先の話だとわかっていますが、『ワンダと巨像』も宮部みゆき氏によるノベライズ化をのぞむのは、私だけでしょうか。

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2005.04.26

ふたりの研究員 主任と特例客員

 須淡と土院が立ち去り、まだふたりのしゃべり声が聞こえる。

霜月@特例客員研究員(以下、霜)「相変わらずですね」

 形城の背後にあらわれた霜月は、二百六十七番の札を差し出した。形城は振り返ることなく札を受け取り、番号も見ずにポケットに入れた。

形城@主任研究員(以下、形)「それはあたなのことでしょう、神出鬼没さん」
霜「それは三次元的視点です。僕はさっきからここで君たちの話を聞いていましたよ。ちゃんと私のことを話してあげればよかったのに。彼らは君が面倒をみている新人君でしょう」
形「面倒は見てない。ここに適応できるように再教育してるだけ。それにあなたのことは、一番の札を受け取ったときに根掘り葉掘り聞くでしょう。彼ら、好奇心だけはここに適応してるから。それなら私よりも本人から直接聞いたほうが彼らのためになるわ」
霜「そうですか。覚悟しておきますよ」

 肩をすくめる霜月。形城はあきれて無視した。

形「もう一番の札はわたしたあとくせに。しらじらしいわね」
霜「あなたほど演技派ではありませんから。彼ら、あなたがわざとどもっているとは見抜いてませんでしたね」
形「まだまだ常識にしばられすぎてるのよ」
霜「常識は研究の邪魔ですからね。あ、失礼失礼。あなたは研究ではなく“死闘”でしたね」
形「どっちでもいいわよ。もう聞き飽きたわ。どうせまたわざとまちがうんでしょう」
霜「手厳しいですね」

 霜月は大げさにジェスチャーをしてみせたが、形城は相手にしていない。

形「それで今日はなに? 用もなく姿を消して私に近寄ったら命はいらないって、それすらも忘れたの?」
霜「いやいや、ちゃんと覚えてます。覚えてますよ。その証拠にちゃんと肝に銘じてあります。なんなら見ますか、私の肝?」

 霜月は手首を腹にめり込ませた。文字通り肝をつかみ、今にも出そうとしている。

形「けっこうよ。用事があるならさっさとすませてちょうだい」
霜「はいはい」

 腹から取り出した手には、一通の手紙があった。宛先も宛名も差出人さえも書いてない。

形「どこから出すのよ」
霜「小腸です、小腸。おかげでなにも食べてないんですよ」

 テーブルに置かれた手紙は、少しだけ浮いていた。霜月本人には手紙をおおっているものが邪魔して、手紙本体にはさわることができない。形城の指が触れると、手紙をおおっていたもの――形城にはそれが見えない――が雲散霧消した。

形「もうちょっとマシなところに入れて運びなさいよ。まったく」
霜「私だって好きこのんで小腸に手紙を入れて運びたくはありませんよ。副所長と勝負しまして、負けてしまいましてね」
形「あの人も相変わらずね。ほら、用がすんだのだから、はやく別の次元にいきなさいよ」
霜「そうですね。ではでは。死闘で命を落とさないようお気をつけください」

 そう言うなり霜月は見えなくなった。
 形城はポケットから札を出して見つめた。これで霜月から渡された札は、二百六十七番目になる。

形「それは私の本望なのだけどね……まっ、理解できないでしょうね」

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2005.04.25

ふたりの研究員 まだ札の男を探る

須淡@新人研究員(以下、須)「形城主任、霜月さんってご存じですか?」

 形城はなにか言おうと口を開きかけたが、土院はそれを手で制した。形城は首を縦にふった。

土院@新人研究員(以下、土)「俺らも会ったんだ。あのヘンな人に。ほら」

 土院は二番の札を形城にみせた。つられて須淡も札を出す。形城もポケットをさぐり、札を出していく。一と二、六と八、二十四の五枚だった。

須「八の次が二十四って……すごいあいだがあいてますね」
土「なんつーいい加減さだ。霜月って人、適当に札をくばってんじゃねーか」

 土院がいぶかしげに二十四番の札を見ると、形城はペンとメモ帳を出してすらすらとなにやら書き始めた。そのペンはとまることなく流れるように文字をつむいでいく。その文字はときにとぎれがなく連なりあった流線型であり、ときに力強く角ばった楷書のようでもあり、不思議と読む者のなかへとすんなりと入っていく。
 文章を読ませるのではなく、文章を自然と読んでしまう。それは空気のごとく、ごく自然に。流れるように。

土「主任、霜月さんはちゃんと順序立てて話しているって、そんなわけねーだろ。そりゃ、向こうの都合で順序立ててるだけだろ? 俺らにはなにがなんだかさっぱりわかんねーよ」
須「そうですよ。言ってることがわからないから、こうして形城主任に聞いてるんじゃないですか」
形城@主任研究員(以下、形)「あ……でも、あ……そう、あ……か。彼、霜月くんが無理。わかろうと私たちの、自体が外……住人だ、認知の。それが……」
土「主任、落ち着いて。手が止まってる、手が」

 気づいたように口をつぐみ、手を動かしはじめる。あれだけつっかえつっかえしゃべっていたのが、ウソのようにすらすらと達筆でわかりやすい文章を書いていく。

土「あ、そうそう。霜月とかゆーのも所長も、なんか俺らには理解できないとかいってた」
須「三次元に特化してるから、という理由だったけど……そもそも十一次元なんていわれても、まったく想像できないしなあ」

 書いたメモ帳をふたりに見せる。
『十一次元はある。だが、私たちには理解できない』

土「所長と同じことをいうな」
須「形城主任にもわからなかったんですね」

 形城は首を振った。

土「え? わかったの?」

 形城は腕を組んで考えこんだ。須淡と土院がじっと見つめる。
『雲のようにつかみどころがなく、詳しく説明しようとそれに近づくと、すべてがうっすらと白いだけでなにも見えなくなってしまう。私にはその程度の理解が限界です』

須「つまり、なんとなくわかったけど、それを説明はできないってことですか……はあ」
形「神鬼、忘れたころに出没。ふっと、気にしない……彼は、あらわれ、ことです……」
土「主任、書いて書いて」
須「いや、だいたいわかりました。つまり、霜月さんは神出鬼没だから、気にしないほうがいいってことですよね」

 形城は首を縦に振った。

土「よくわかったな」
須「慣れだよ、慣れ」
土「やっぱり慣れそうにないから、俺もペンとメモ帳を持ち歩こうかな。いや、知ってますよ。主任、いつも持ち歩いてますから。でも、たまに忘れるでしょ」

 眉根にしわを寄せて土院をにらみつける形城。でも、怒っているというよりすねているようにしかみえない。

土「やっぱり本人に直接聞くしかねーな。よし、須淡。霜月を探しに行くぞ。ありがとな、主任」
須「形城主任、失礼しました」

 須淡と土院はどこに霜月がいるのかもあてもないまま、形城を残して歩いていった。

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2005.04.23

ふたりの研究員 札の男を探る

須淡@新人研究員(以下、須)「所長、ちょっと聞きたいことが――」
出古井@所長(以下、出)「特例客員の霜月(しもつき)さんのことですか?」
土院@新人研究員(以下、土)「ヘンな名前だな」
須「人のこといえないでしょ。それで、その霜月さんって、どこの研究所から来てるんですか?」
出「どこの研究所かは知りませんが、十一次元から来ています」
土「十一次元研究所? 聞いたことねーな」
出「いや、ですから研究所の名前じゃありません。文字通り、十一次元から来たのです。ですから特例で客員研究員に招いたと聞いてます」
須「……冗談ではなく、本気ですか? その、十一次元って」
出「はい」
土「じゃ、十一次元ってなんだよ」
出「私にはわかりません」
土「その霜月ってのは、どうやってここに来たんだよ?」
出「わかりません」
土「出身は?」
出「本人に聞いてみてください」
須「じゃ、札って持ってますか?」
出「ええ、持ってますよ。はい、これです」
須「一~五、七、八、十二~十七、十九番の札ですね。これ以外は?」
出「いえ、それで全部です。もともとあまり顔を出さない人ですから」
須「……はあ。つまり、所長も霜月さんのことをあまり知らないのですね?」
出「ええ。本人に聞くのがいちばんです。質問にはちゃんと答えてくれますよ。ただ、霜月さんの言っていることが理解できるかどうかはです」
土「すでになにがなんだかわかんねー」
須「霜月さんは、どこにいるんですか?」
出「わかりません。なにせ三次元にしばられていませんから、神出鬼没なんです」
須「……はあ」
土「まー、次に会ったときに根ほり葉ほり聞いてやる。首を洗ってまってやがれ、霜月!」
須「はあ……まともな人っていないのかなあ……」

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2005.04.22

札 二番――札をくばる不思議な男

 ようこそ第88研究所へ。君らが新人の須淡君&土院君だね。君らのことは、ちゃんと君らから聞いてるよ。言ってることがまったくわからなかったって。うんうん。君らの言いたいことはよくわかる。よくわかるよ。君らの脳は三次元を認識することに特化しているんだから仕方がない。
 はじめにこれを渡しておこう。はい、須淡君と土院君、それぞれ専用のだ。今回は「二番」ね。捨てないで大事に持っていてくれよ。そうじゃないと君らには少々むずかしいからね。

 ああ、君らには自己紹介がまだだったね。でも、僕はすでに済ましているからいいか。詳しいことは札「一番」のときになんでも聞いてくれ。そうじゃないと、君らはわからないだろからね。

 ふたりともそんなこまった顔をしないでくれよ。ああ、そうだね。これだけは言っておこうか。僕もここの研究員だ。特例客員として在籍している。今日はこれで失礼するよ。次は「一番」で会おう。では。

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2005.04.21

出入り禁止になった男

 須淡です。

 お酒は飲んでいません。素面です。まわりにお酒は置いてありません。空気中のアルコール濃度も規定値以下です。

 はぁ……。

 ちょっとだけ弁解させてください。
 学生のときは、お酒は飲んでも記憶を飛ばしたことは、ほとんどありませんでした。何回かはたしかに覚えてないときもありますが、そのときのことは一緒に飲んでいた友達が教えてくれました。これといってまわりから判断がつかないくらい、いつもと同じように飲んでいたと言ってました

 でも、にして思えば、その後は飲み会に誘われるのがちょっとへったかな。それでももう二度と誘ってもらえなかってわけでもなかったし。

 あ、でももう飲みません。お酒、好きだけど。

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2005.04.20

補足説明

 先々日、第88研究所の創設について述べましたが、少々説明不足でした。

 最後のくだりに「創設しました」とあります。これではまるで私が第88研究所を創設したかのようですが、実際はちがいます。私は第88研究所の創設後に入所しました。
 創設時の所長は、すでに並行世界の第88研究所へ出向していて、私はお会いしたことがありません。いつ戻られるのかは、だれにもわかりません。

 伝え聞く話によると、とても自由奔放な人柄らしく、ふらっと戻られるかもしれないという声もあります。

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2005.04.19

生下戸は生下戸

 土院です。
 やっぱり出入り禁止になりました。まあ、ほかにも飲み屋はあるからいいけど。

 でもあれはひどい。須淡のヤツ、たしかにジュースしか飲んでなかった。それでも店に入ってから一時間くらいすぎたころから、なーんかあやしくなってきて、最終的には完全に泥酔した。一滴も酒は飲んでいなかったのに。

 ありゃたぶん、店内に充満するアルコールのにおいで酔いやがったな。
 昨日のことを須淡に聞いたら、やっぱり覚えてないと言ってた。自覚してやったことなら、二度と顔を合わせたくないね。

 ひとつ、酒類厳禁。
 ひとつ、アルコールの周囲十メートルに近寄ることも禁止。
 ひとつ、空気中のアルコール濃度が一定量を超えた場合、即座にその場から退去。

 こうでもしないと出入り禁止が増えるどころか、いつどこで命を狙われるかわかったもんじゃない。まったく。

 酒は百薬の長っていうのは、須淡には通じないのか。須淡の適量って、マイクログラム単位じゃねーのか。
 なあ、どうなんだよ、須淡?

須淡「ナノグラム単位ではないと思うよ。あははは……はぁ……」

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2005.04.18

時代に見捨てられた者のたたかい

 出古井です。
 最先端の研究をしていると、その時代の倫理と衝突することがあります。科学者としては、倫理と衝突することは研究の妨げとなるので、できるかぎり穏便に、また回避できるのなら回避しています。

 いちばんの強敵は、おそらく生命倫理でしょう。

 正直申しますと、私はたたかいたくありません。時代に適応した倫理とともに研究が進められれば、それに越したことはありません。ですが、ときに突出した研究は、時代に適応することができません。それゆえに突出しているのです。
 時代に適合した一般者からみると、理解の範囲を超越した研究は、非人道的バカげた研究にみえることでしょう。

 倫理との折り合いをつけ、研究をつづけることができればよいですのですが、それもまたけわしい道のりで、非常に時間を費やします。倫理とのすりあわせに費やされる時間を、すべて研究にまわすことができれば、新たな発見などが期待できます。
 その時代の倫理に受け入れられない研究が進むことは、時代から見放されるということを覚悟しなければなりません。時代によっては、異端者として命の危険にさらされかねません。

 それでも研究をつづけるがことができる――またはそれしかできない――研究者が自然と集まり、自分たちがやりたいことをやりつづける場所として、第88研究所を創設しました。

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2005.04.17

ふたりの研究員 まだ半人前

土院@新人研究員(以下、土)「ひらめいたー! これで俺も一人前っ!」
須淡@新人研究員(以下、須)「土院、どうせなにもひらめいてないでしょ。みえみえだよ」
土「なにを言う半人前の須淡くん。俺はもう一人前だぞ? “閃きの土院”とでも呼んでもらおうか」
須「“ヒラメの土院”?」
土「閃きだ、閃き。「」が足らん、「」が」
須「わかったよ。“ヒラノギの土院”」
土「ひ・ら・め・き!」
須「ひ・ら・しゃ・い・ん?」
土「…………」
須「…………」
土「閃いた! これ、かなり不毛だな」
須「うん。ねえ、ひとつ聞きたかったんだけど、花見の――」
土「聞くな。なにも聞くな。聞いても答えたくない。答えねえぞ」
須「そこまで拒否しなくてもいいじゃないか。ただ僕が酔ったら何上戸になったのかなって。所長はあからさまに逃げるし」
土「そりゃ逃げたくもなるさ。閃いたっ! この閃きの土院が答えてやろう。お前は第三者上戸だっ!」
須「第三者上戸なんて聞いたことないし、ぜんぜんわかんないよ」
土「知りたければビデオカメラの前で酒飲めばわかる。いや、ダメだな。すぐに壊しそうだ。まあアレだな。気にするな。だれでも酒を飲めば豹変するんだ」
須「ハンドル握ると人が変わるのと同じってことなのかな」
土「もう二度とお前の運転する車には、金輪際乗らないってだけのことだ」
須「相当ひどかったってことなんだね」
土「俺らがトラウマになるくらいにな」
須「…………」
土「お前がトラウマになってどーするんだよ。だから気にするな。それがいちばんだ」
須「じゃ、おわびに今日ちょっと飲みに行こうよ。おごるからさ」
土「やだ。出入り禁止になりたくないからな。ひとりで出入り禁止になってくれ」
須「大丈夫だよ。僕はお茶しか飲まないから」
土「ほんとか? 俺は飲むけど、一滴たりともやらんからな」
須「いいよ」
土「よしっ、行こう。善は急げだ」

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2005.04.16

研究者の資質

 研究をしているとき、常に疑問を抱いています。あ、研究ではありませんでした。格闘勉学生きる糧正義等々、研究員によって呼び方はさまざまです。混乱をさけるために、便宜上ここでは「研究」を使用します。

 実験の結果が予想とかけはなれていると、どこかでヒューマンエラーを起こしたのではないかと考え、再実験をします。何事においても事実を受け入れることは大事です。ですが、あまりにも予想とちがった結果になると、不安になるのです。

 一概にはいえませんが、研究員によっては疑問を抱かない人もいます。それはそれでかまいません。研究の結果をつねに疑うことは、ともすれば堂々巡りにおちいります。それでは研究は先に進まず、その場で足踏みをすることになりかねません。

 どこまで疑い、どの時点で疑問を抱かず先へ進むか。第88研究所では、研究員によって度合いがちがいます。また、どんな結果であれ、それを事実として受けいれて、先へ先へと進むという方針で進めている研究室もあれば、何度も同じ研究や実験を繰り返している研究室もあります。
 程度の問題です。上記のふたつは、あくまで両極端な事例です。

 また、すべてが同じ手法で研究をしているわけではありません。研究テーマによっては、再現性のひくい実験や研究、または一度しか実験ができないということが多々あります。

 そういった場合、データも大切ですが、それ以上に研究員のセンスが重要なファクターをしめることがあります。研究の疑問を勘やセンスで乗り越える。行き詰まった研究のブレイクスルーとしては、よくあることです。ひらめきと言ったほうがわかりやすいかもしれません。

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2005.04.15

ことばのむずかしさ

 出古井です。

 昨日のつづきではないのですが、自分で書いておきながらタイトルが気になりました。
「無言の圧力よりも行動する圧力」としましたが、この「行動する圧力」を肯定しているように思えたからです。
“○○よりも△△”を記号化するならば、“○<△”がいちばん近いでしょう。肯定、否定どちらの意味にしても、この記号はかわりません。

 圧力は変化をするための要因としては非常に有効です。圧力をする側と圧力を受ける側が同一人物でも同じです。プレッシャーがそれです。
 ただしこの場合も、変化するのがよくてもわるくても有効だということです。

 私個人の意見としては、肯定にしろ否定にしろ圧力がいい手段とは思っていません

 昨日の記事では「晩婚化が進んでいる現在では、子よりも親の方が結婚に関しては敏感だと思います。また、子が結婚に無関心だとしても、親が子にかける圧力としてかなりのものだと思います」としています。
 上記のことは“結婚のための圧力としては有効”という私の意見は読みとれると思います。さらに私が既婚者だということを述べています。
 肯定、否定だけで考えるのなら、既婚者の私の意見は、結婚のための圧力を肯定しているようにみえるでしょう。最後の一文は蛇足でした。

 私はことばの使い方が、まだまだ未熟だと思い知りました。

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2005.04.14

無言の圧力よりも行動する圧力

 お見合いパーティというのがあります。通常は結婚をのぞむ男女が参加するのですが、結婚をのぞむ親同士が自分の息子・娘のためのお見合いパーティがあるそうです。その昔、日本では縁談はすべて親が決めていました。そういったことを考えると、新しいビジネスモデルとはいいがたいですですが、目のつけどころはいいと思います。

 晩婚化が進んでいる現在では、子よりも親の方が結婚に関しては敏感だと思います。また、子が結婚に無関心だとしても、親が子にかける圧力としてかなりのものだと思います。

 私ですか? 私は既婚者ですから、もう関係のない話です。

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2005.04.13

酒はほどほどに

 出古井です。
 土院くんのレポート通り、アラスカへ行ってきました。あれは事故、またはさけられない人災でした。

 教訓としては、酒は飲んでも飲まれるな、でしょう。
 私はほどほどしか飲んでいませんでした。須淡くんが下戸だということを知っていれば、飲ませなかったのですが……すでに終わったことなので、私は忘れることにします。

 今回、須淡くんがアルコールによって人格が変容したことから、ちょっと思いついたことがあります。すこしまとめてから発表したいと思います。しばらくお待ちください。

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2005.04.12

ちょっとアラスカまで

 土院です。
 やっと戻ってきました。どこからって、須淡の命令で所長と一緒にアラスカまで。これが証拠写真。Alaska001

 アラスカまで行ってなにをやってきたかとゆーと、フィヨルドから氷を持ってくること。Alaska002

 ほら、持ってきた。Alaska003

 ことの起こりは須淡がいい具合に酔っぱらって、俺が持ってきたウイスキーの瓶を見て「ロックにする氷がない。今すぐとってこい。フィヨルドの氷な。どこかで買ってきたやつなら(以下俺の中で永久封印)」とのたまったワケだ。
 言ったすぐあとにウイスキーをラッパ飲みで一気飲みしやがったけど。

 俺は行きたくなかったけど、俺も人の子。須淡は覚えてなくてもヤツは絶対覚えてるハズ。やっかいなヤツだ。

 わかってはいたけど、須淡はポカーンとした顔で「なにこれ?」って聞いてたな。おもわず手が出そうになったが、なんとか抑えた。怒りはすべて氷にぶつけてやった。やたら硬くて、なんかスイカの味がしてたな。ワケわからん。
 まあ須淡の記憶が飛んでいることは、出発前からわかってたことだ。あんなに豹変したんだ。ありゃ別人だとしてもおかしくねーよ。

 今後一切、なにがあろうが須淡に酒は飲ません!

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2005.04.11

それでも人は、高さを競う

 須淡です。

 世界どこに行ってもその場所でいちばん高い人工建造物が、その街でいちばん権力を持っている。そんなことを聞いたことがあります。

「権力」ということばとはちょっとズレてるけど、まあ、ここで使う「権力」はそういったような意味合いだと思ってください。「えらい」というか「力がある」というか、とにかくそういったような感じです。

 もちろんいちばん高い建物がすべてそうだというわけじゃないですよ。
 でも昔のヨーロッパは、教会がいちばん高い建物だったらしいです。日本で高い建物といえば、昔はお城じゃないかな。また高い建物がない場所は、が権力を持っていたらしいです。突き詰めれば山岳信仰ってやつにつながると思います。

 高い建物はどこでもあります。世界の主要都市でみられる超高層建造物は、資本主義の象徴だという人もいるんじゃないかな。でも、そういわれみれば、ちょっと納得してしまいそうになりますよね。

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2005.04.10

大きいこと、小さいこと

 須淡です。今回は一般論らしきものが展開されますが、たぶん中身は薄っぺらくて退屈な内容です。そして、一般論らしくみえますが、おそらくちがいます。僕の不確かな持論だと思います。読まないことをお勧めします。

 大きいからこそできること。小さいからこそできること。それぞれにできることがあると思っています。

 大きいことは、ちょっとしたことでも一挙手一投足に注目されます。そのため些細なことでも大きな事件となりうる可能性があります。
 小さいことは、あまり注目をあびません。そのかわり、大きいことよりは自由にでき、アイデア次第で注目をあびることができます。

 では、どちらがいいのか? 比べるには「いい」という定義があいまいすぎて、どちらがいいとは一概に言えないです。それぞれにメリットとデメリットがあって、状況によってメリットはデメリットになり、またその逆もありえると思います。
 すべては状況次第ということではなく、複雑に絡み合った関係とその状況を観察する立場によって流動的に変化します。
 また、大小どちらなのかという、規模を正確に把握することも重要です。

 第88研究所の規模は、まだまだ小さいです。世界の名だたる研究所と比べるまでもありません。だからこそできることがたくさんあると思ってます。

 具体的になにができるかというのは、僕にはよくわかりませんけどね。

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2005.04.09

地球史における最大級の生物滅亡について

 須淡です。

 ふるい報告書を見ていたら、おもしろいものを見つけました。タイトルは「地球史における最大級の生物滅亡について」です。

 中身を読む前は、全球凍結のことかと思ったのですがそうではありませんでした。簡単に説明すると、酸素の発生によってそれまで生存していた生物の約80%が死滅したのではないか、というものでした。

 もっとくわしく、わかりやすく解説しているところを見つけたで、一緒にご紹介します。

 地球っていろいろ変わってるんですね。

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2005.04.08

花見、その後

 須淡です。気づいたら桜の下で寝てました。起きたら土院も所長もいなくて、頭がすっごくいたい。いまもまだ痛いです。完全に二日酔いみたいです。
 酔っぱらったから放置されたのかな……なんにも覚えてないよ。

 覚えているのは、ひとくちビールを飲んで、そのはもう朝だった。

 第88研究所にもどっても、ふたりともまだ来ていないみたい。

 どこ行ったんだろう、ふたりとも……。

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2005.04.07

まだまだふたりの研究員

土院@新人研究員(以下、土)「あれ、俺らの出番っておわったんじゃねーの?」
須淡@新人研究員(以下、須)「ピンチヒッターはね。でもまた所長が迷走してるから勝手に出てきたんだ」
土「わざわざそんなことせんでもいいだろう。それに俺にはいつもどおりに見えるけど」
須「最近の記事、なんかネガティブなのばっかりじゃないか。なんかヘンだよ」
土「一杯いっぱいってことなんじゃねーの。ポジティブもネガティブもかんけーなく、書けるものは書いてるって感じではあるな」
須「いつまた知恵熱で倒れるかもしれないから、そうなるまえになんとかしないと」
土「倒れたらまた須淡が出張ればいいだけじゃん」
須「土院もだよ」
土「俺もか?」
須「もちろん。だからそうならないためにも、所長にはがんばってもらわないと」
土「よしっ。じゃー花見やろう、花見」
須「花見なら週末に研究所全体でやるって形城主任がいってたじゃないか。もしかして聞いてなかった?」
土「ばっちり聞いてた。週末もやるけど、今日もやる。所長と俺らの三人だけで。さっ、行くぞ」
須「いや、お酒はちょっと……」
土「つれねえーなあ。そんなんじゃ所長にがんばってもらえねーぞ」
須「大丈夫なのかなあ」
土「大丈夫。まずは行動だ。考えるのはあとでもできる」
須「ちょっとは考えて行動しようよ」
土「善はいそげ、だ。いまからやるぞ、花見」

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2005.04.06

自分自身は味方ではない

 私には、たまに聞きなれない高音が聞こえます。おそらく機械音の一種だと思います。非常に高い音です。以前は頻繁に聞こえたのですが、今では聞こえる回数は少なくなりました。

 私にははっきりと聞こえるのでいったい何の音だろうまわりにいる人に聞くと、口をそろえて「なにも聞こえない」「そんな音はしない」と言います。今ではその音が可聴域(20Hz~20,000Hz)よりも高い音なので、だれにも聞こえないのだとわかります。可聴域よりも高音または低い音は、人間には聞こえません。ですが、稀に可聴域よりも高音または低音を聞くことができる人がいます。
 どうやら稀な人らしいです。ですがうれしくはありません

 たしかに私の耳には聞こえる音でも、ほかの人には聞こえない。ほかとはちがうということは、それ自体、奇異にみられます。

 ほかとはちがう、というのは、それだけで孤絶する可能性があります。

 あとはその孤絶と、孤絶から派生するさまざまな感情に、自分自身が勝てるかどうか、です。

 私は逃げました。
 現在はなにかわからない高音が聞こえても、だれかに聞くということはしません。気にはなりますが、わからないことを聞いても、こたえはかえってきません。
 勝てるかどうかわからないので、負けないために逃げました。勝ちでも負けでもなく、引き分けでもありません。別の言い方をするなら、問題を先送りにしました。

 すべてが勝敗だけの二元論とはかぎりません。

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2005.04.05

やらなくてもいいこと

 2005年4月1日の「株式会社第88研究所の株取得と 研究機関としての今後の展望について」と題しました記事は、まったくのフィクションです。

 第88研究所は株式会社ではありません。株式会社バイオドアは、実在する同名の会社が存在していても、第88研究所とはまったく関係ありません。

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2005.04.04

M理論とのたたかい

 ビックバン理論と呼ばれる宇宙の始まりは、現在ではまちがいだと認識されています。私もビックバン理論には問題があると思います。

 世界各国の研究者がM理論、ひも理論の研究をおこなっています。現在、最先端をいく研究は、加速器をつかい、かぎりなく光速に近い速度まで加速した原子同士を衝突させ、そのときの反応をみるというものです。
 第88研究所でも、M研究室がM理論について日々格闘しています。あくまで格闘です。M理論とのたたかいなのです。格闘という名の研究だろ、と、たまに言われますが、否定はしません。

 M理論については、私も正確にはわかっていません。原子よりもさらに小さいクオークを、またさらに小さくすると、ひもと呼ばれる振動するエネルギーがある、ということまではわかっています。それがひもではなく、膜のようにもなるというのがM理論……だと思います。

 膜はいくつもあり、それぞれに世界がある。並行世界があるといってもいいでしょう。なにかSFのようでもあります。それなりに問題は抱えていますが、これからの研究でいろいろと解明されていくでしょう。
 M研究室がM理論を実証できれば、第88研究所も世界的に有名になるかもしれません。そのためには加速器が必要不可欠なのですが、残念ながら第88研究室は加速器を所有していません。研究としてはかなり遅れています。ですがM研究室がおこなっているのは、研究ではなく格闘です。M理論とのたたかいです。今はまだ負け越していますが、いつか勝つことができればと思っています。

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2005.04.03

『神狩り2 リッパー』

 山田正紀氏の代表作『神狩り』の続編です。
 本書では島津圭助が解読を試みていた《古代文字》はその姿はあわらさない。
 舞台は1930年代前半から現在、そして未来へとかわり、悪魔とも思える異形の“天使たち”が登場する。
 また島津圭助にかかわりのある人たち――島津のいた研究室から江藤が、惨殺事件を追う刑事の西村が、前作の霊能者、理亜と同じ名前を持つ理亜が――本作のキーとなる“リッパー”に引き寄せられるように収束していく。、

 前作では《古代文字》が神の文字ではないかと推測されていた。今作では《古代文字》は出てこない。しかし、それぞれが追い求めていく研究や事件は、人間では理解不能、または実行不可能な事件など。人間では理解もできず不可能であれば、それは人間ではない“なにか”の仕業ではないか……。
 人間が知覚できない“なにか”を追う。

 正直、1100枚におよぶ長篇ですので、読むのはたいへんでした。ですが、それ以上に読んでいる途中は、先の展開が気になりました。
 日本のSFは、まだまだおもしろい。そう実感しました。

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2005.04.02

反省会

須淡@新人研究員(以下、須)「……つまんなかったね」
土院@新人研究員(以下、土)「結局ホリエモン関連ネタだしな。もうちょい頭つかえよ」
須「所長のエイプリルフールネタの草案、もっとひどかったんだよ。まずは株式会社化した報告から始まって、つぎに時間外取引で全株式を取得されたってことになってるんだ。たった一日で」
土「ありえねーだろ」
須「しょうがないから、それらしく直したけど、あれが限界だった」
土「いや、よくがんばったほうだろ。元が元なんだ、仕方がない」
須「ぼくらにここをまかせるって言ったのに、エイプリルフールネタだけは指定していくなんて……」
土「まー、次があるとしたら俺らではじめから考えればもっとマシなもんができるって」
須「来年もやるのかな。ああ、たぶんやるだろうね」
土「まちがいなくやるだろ」
須「そうだよね。まあ、来年は僕はかかわりたくないけどね」
土「もうちょいネタがマシならやってもいいけどな」
出古井@所長「じゃ、来年がんばって」

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2005.04.01

株式会社第88研究所の株取得と
研究機関としての今後の展望について

2005年4月1日
株式会社バイオドア
株式会社第88研究所

 このたびバイオドア株式会社(本社:22世紀 代表:ドラ・エーモン、以下バイオドア)は、株式会社第88研究所(本社:ここ 代表:所長(『神狩り2』読書中につき不在中)、以下88研)の全株式を取得しました。
 これにより88研は、「株式会社バイオドアR&D研究所」に改名いたします。これまでの研究員は、すべてそのまま在籍し、さらに研究員の増員を予定しております。今後はバイオドアの手掛けるバイオ関連技術の研究・開発をおこないます。

 また今後の研究・開発によって引き起こされるバイオハザードについて、バイオドアは一切の責任を負わないものとします。

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